皆さんは、着物を出してみたら「色褪せしていた！」という経験はありませんでしょうか？
実は、着物の色褪せのトラブルで悩む人は少なくありません。
本記事では、着物の色褪せが起こる原因と予防策についても解説していきます。
この記事を読めば、着物を綺麗なまま保管する方法を知ることができます。
- 着物を綺麗なまま保管する方法が知りたい方
- 着物の保管方法がよく分からない方
- 着物に興味がある方
目次
着物の色褪せとは？シミとの違いについて
まず、着物の色褪せについて説明していきます。
色褪せとは、着物の染料が何かしらの原因で変質し、着物の一部が変色する現象を指します。
シミとの違いは、必ずしも汚れの付着が原因で起こるものではないということです。
例えば、タンスや引き出しの中にしまったままの着物でも、色褪せが起こってしまう場合があります。
着物の色褪せは、着物の色が部分的に薄くなったり、本来の色と違う状態になるケースが多いです。
中には、部分的な変色ではなく、60センチ、100センチ以上の広範囲に及ぶこともあります。
着物の色褪せが起きる原因については、次の見出しで詳しく解説していきます。
着物が色褪せする主な原因
着物が色褪せする原因は様々です。
着物の染料、繊維は天然由来で繊細なものが多く、少しの刺激で色褪せしやすくなります。
ここでは、着物が色褪せする主な原因について、それぞれ解説していきます。
日焼けによる褪色
着物が色褪せする原因の多くは日焼けによるものです。
着物は日焼けの影響を受けやすい衣類とされています。
染料の種類によっては、数時間程度で色褪せてしまうものもあるそうです。
そのため着物を干すときには、日差しを避けましょう。
ガスの発生による変色
着物の色褪せは、ガスの発生による変色でも起きます。
タンスや引き出しに着物をしまった際、染料を変質させる微量のガスが発生するためです。
ガスの発生は、防虫剤や汗の成分、温度など様々な原因が考えられます。
室内での放置
着物は、室内でも色褪せします。
紫外線の中でも、紫外線A波（UVA）はガラスでは遮れないです。
そのため、室内でも日差しが入りやすい場所では色褪せしやすくなります。
また、影の場所でも長時間干すことで色褪せする可能性があるので注意しましょう。
着物の色褪せを防ぐ具体的な方法
ここでは、着物の色褪せを防ぐ具体的な方法について解説していきます。
具体的な方法を知ることで、着物を綺麗に保管しやすくなるはずです。
直射日光を避ける
着物を直射日光から守ることは欠かせません。
特に着物を干す際は、紫外線には注意が必要です。
また、青や緑、紫の着物を着ての外出は、日傘で着物をカバーすると良いでしょう。
長時間の室内干ししない
脱いだ着物を長い時間室内で干すことは絶対に避けましょう。
長時間の室内干しは、色褪せの原因になるリスクがあります。
着物を脱いだ際は、適度に湿気を飛ばし、早めにタンス等にしまうことをおすすめします。
着物の汗取りをする
着物の汗取りをこまめにすることは大切です。
汗に含まれるミネラル成分は着物の黄ばみやシミの原因になるので、早めに取り除きましょう。
特に、気温の夏場や暖房の効いた場所で着物を着た際は、専門店での汗取りクリーニングもおすすめです。
年に2～3回は陰干しをする
着物は1年のうち2～3回、陰干ししましょう。
着物をタンスや引き出しの中に入れっぱなしにすると、染料に悪影響を与えるガスが溜まりやすくなります。
年に2～3回、定期的に空気を入れ替えることで、着物の褪色を防ぐことができます。
防虫剤・乾燥剤は1種類にしておく
原則、着物の防虫剤・乾燥剤は1種類までにしておきましょう。
数種類の防虫剤や乾燥剤を併用すると、化学反応が起こり、シミや変色の原因になります。
着物の生地に適した1種類の防虫剤・乾燥剤を使うことをおすすめします。
着物の色褪せを見つけたら
最後に、着物の色褪せを見つけたら早めにクリーニングの専門店に相談しましょう。
着物の色褪せには様々な要因があります。
そのため、専門店の方でも実物の着物を見ないと対処の判断が難しいとされています。
また、色褪せした着物を綺麗にするには、高度なクリーニング技術が必要です。
着物を専門に取り扱うクリーニング店などに相談することをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか？
今回は、着物の【着物が色褪せする原因と色褪せを防ぐための方法】について解説しました。
着物の生地はデリケートで、少しの刺激でも色褪せがしやすいので注意が必要です。
是非、着物を綺麗を綺麗なまま保管するためにも、予防策を知っておきましょう。
本記事がより快適な着物ライフの参考になれば幸いです。
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