【徹底解説】着物の「肩揚げ」と「腰揚げ」の意味と用途

子どもの着物は成長に合わせて「肩揚げ」や「腰揚げ」をするのが一般的です。

 

本記事では、着物の「肩揚げ」と「腰揚げ」の意味と用途について解説していきます。

 

この記事を読めば、着物の「肩揚げ」と「腰揚げ」についての理解が深まり、

 

お子様の成長に合わせて着物を楽しむことができます。

この記事はこんな方におすすめ
  • 着物の「肩揚げ」と「腰揚げ」について知りたい方
  • お子様の着物を「肩揚げ」「腰揚げ」してみたい方
  • 着物に興味がある方

着物の「肩揚げ」と「腰揚げ」について

 

着物の「肩揚げ」と「腰揚げ」は、子どもが成長に合わせて着物を楽に着るために生まれた先人の知恵です。

 

ここでは、着物の「肩揚げ」と「腰揚げ」の意味について解説していきます。

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

着物の「肩揚げ」の意味

着物の「肩揚げ」とは、子どもの着物の肩部分を縫い上げて、


成長に合わせて裄丈(ゆきたけ)を短く調整することです。


または、着物を縫い上げた部分のことを指します。


一般的に、肩揚げが必要になるのは小学校卒業までと言われています。


市販の着物や浴衣の中には、肩揚げされた状態で販売されているものも多いですが、


子どもの身長や体型に合っていない場合は縫い直しが必要になるかもしれません。


ちなみに、七五三で着る着物に施された「肩揚げ」は「子どもの証」とされていて、

 

子どもの健やかな成長を願う意味が込められているそうです。

着物の「腰揚げ」の意味

着物の「腰揚げ」とは、子どもの着物の腰部分をつまみ上げて、

 

縫い合わせることで身丈(みたけ)を調整することです。

 

大人の着物で丈を調節する際は、腰紐を使って「おはしょり」をとるのが一般的です。

 

しかし、こどもの場合は着崩れを防ぐために縫い上げます。

 

また、着物の腰揚げには、紐による負担軽減や着付けをスムーズに行う目的があります。

 

着物の腰揚げにも子どもの健やかな成長を願う意味が込められているそうです。

着物の「肩揚げ」と「腰揚げ」の用途

ここでは、着物の「肩揚げ」と「腰揚げ」の用途について紹介していきます。

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

着物の「肩揚げ」の用途

着物の肩揚げをする用途は、主に子どもが小学校を卒業するまでの式典や七五三などの行事です。

 

肩揚げをすることで着物の見た目を良くしたり、着物を長く着られるようになります。

 

また、着物に子どもらしい可愛さを強調することができます。

 

着物の肩揚げを外す時は「これ以上大きくなりません」という意味があり、

 

大人になったことを示し、おめでたいこととされてきました。

着物の「腰揚げ」の用途

着物の腰揚げをする用途は、子ども用の浴衣や七五三の着物などを着用する場面です。

 

腰揚げをすることで、肩揚げと同じく「子どもらしい可愛らしさ」を強調することができます。

 

ただし、着物をレンタルする場合や写真撮影をする場面、

 

着物のサイズがピッタリな場合は腰揚げをする必要はありません。

「肩揚げ」と「腰揚げ」の方法

最後に。ご家庭でもできる「肩揚げ」と「腰揚げ」の方法について解説します。

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

「肩揚げ」の方法

「肩揚げ」の方法は次の通りです。

 

①寸法を測る
②縫い上げの山の処理
③実際に縫っていく

①寸法を測る

まず、着物の背中の中心から袖口までの寸法を計ります。

 

次に、子どもの首の真ん中から、手首のくるぶしが隠れる辺りまでを採寸します。

 

ここで、「最初に計った寸法」から「次に計った寸法」を引いたものが「肩揚げに必要な寸法」になります。

②縫い上げの山の処理

「縫い上げ山」とは、衿付けと袖付けのちょうど真ん中の部分を指します。

 

「縫い上げ山」を中心に、肩上げした寸法分をつまみます。

 

例えば、山を中心に「1.5㎝ずつの場合」には「計3㎝」になります。

 

肩揚げの寸法によっては、縫い上げの山の位置も変わるので注意しましょう。

③実際に縫っていく

縫い上げ山を中心に、肩揚げ寸法の半分をつまみ、重ねて縫い合わせていきます。

 

着物の肩揚げの縫い方は、「二目落とし縫い」が一般的です。

 

ちなみに、着物の前身頃は、縫い上げ山を斜めに縫うことで着付けをした時に、胸元にしわができにくくなるそうです。

 

また、背中側は肩山から袖付け止まりに向かうにしたがって「1㎝引いた寸法」にしておきます。

「腰揚げ」の方法

「腰揚げ」は大人の着物と同じように、腰紐を使う方法もありますが、ここでは縫い合わせる方法で紹介していきます。

 

「腰揚げ」の方法は次の通りです。

 

①寸法を測る
②縫い上げ山の位置を決める
③腰揚げ寸法の半分をつまむ
④実際に縫っていく

①寸法を測る

まず、「着物の身丈(みたけ)の寸法」を測ります。

 

次に、「子供の首の後ろの真ん中の骨から足首のくるぶしまでの寸法」を計ります。

 

ここで、「最初に計った寸法」から「次に計った寸法」を引いたものが「腰揚げに必要な寸法」になります。

②上げ山の位置を決める

「上げ山」の位置は「身丈ー腰上げ寸法の半分」の半分の位置になります。

 

※基本的には、このような出し方で決めることが多いです。

 

しかし、実際に着物を着てみて、上げ山が帯の下に出るようにバランスを見ながら決めると良いでしょう。

③腰揚げ寸法の半分をつまむ

②が完了したら、上げ山から上下均等に「腰揚げ寸法」の半分をつまみ、まち針で固定しましょう。

 

まち針で固定する際は、下前(右側)のえりはしを「1cm余分」つまんでおくことをおすすめします。

④実際に縫っていく

③が完了したら「上げ山」を下側に倒し、表側が細かい目になるように「二目落とし」で縫います。

 

このとき上前(左側)のえりはしは、着用した際に上になるため、きちんと揃えた状態で縫っていきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

今回は、着物の「肩揚げ」と「腰揚げ」の意味と用途について解説しました。

 

着物の「肩揚げ」と「腰揚げ」の意味や用途を理解することで、

 

お子様の成長に合わせて着物を楽しむことができることでしょう。

 

本記事がより快適な着物ライフの参考になれば幸いです。

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