留袖ってどんな着物?TPOに合わせた着こなしを徹底解説!

突然ですが、あなたは「留袖と普通の着物の違いがわからない」「留袖はいつ着るんだろう」と悩んだ経験はありませんか?

 

実は留袖にはTPOに合わせた着こなしや決まりが存在します。


そこで今回は、

 

  • 留袖ってどんな着物?
  • TPOに合わせた着こなしは?

 

などを徹底解説します!


ぜひ気になる方は、最後まで読んでいってくださいね。

この記事はこんな方にオススメ
  • 留袖がどんな着物なのか知りたい
  • 留袖をどの場面で着たら良いのか知りたい
  • 留袖を着る上での注意点を知りたい

留袖ってどんな着物?

まず留袖(とめそで)とはどんな着物かというと、振袖の袖部分を短く留めた袖の着物をいいます。


この「留める」は袖を「切る」という意味でもあります。


昔は「切る」という表現は「縁を切る」などを連想させ、縁起が悪いとされていました。


その結果、言い換えられて「留め」の「袖」で「留袖」となりました。


また留袖は、既婚女性が着る上で最も格が高い着物とされています。


留袖は「黒留袖」「色留袖」
2種類があるので、
以下より違いも説明していきます!

黒留袖とは?

まず黒留袖(くろとめそで)とはどんな着物かというと、

 

  • 既婚女性のみが着用可能
  • 最も格が高い
  • 第1礼装である


などの特徴が挙げられます。

 

よって既婚者以外の女性が黒留袖を着るのはタブーなので気を付けましょう。

 

なお結婚したのちに離婚や死別をした場合も、黒留袖を着て問題ありません。

色留袖とは?

次に色留袖(いろとめそで)とはどんな着物かというと、

 

  • 黒以外の色が使用された留袖である
  • 既婚・未婚問わず着用可能
  • 準礼装である


などの特徴が挙げられます。

 

そして黒留袖と色留袖のどちらにも、裾部分にのみ「*絵羽模様」が付いています。

 

※絵羽模様とは?

振袖と訪問着に用いられる模様の1つ。

自然の風景や鳥や花など、縁起が良いとされるものが描かれるのが一般的。

紋の数とは?

先ほどご説明した黒留袖と色留袖の種類以外にも重要なのが紋の数です。

 

「紋(紋章)」とは着物につける「家紋」のしるし模様のこと。
(※個人や団体、家柄を表す場合もあります)


「紋」は留袖などの礼装に必ず入れます。


そして紋」の数や種類によって「格」が変わります。

 

「紋」の数で着用できる人やTPOも変わるので、ぜひ覚えておきましょう。


この「紋」の数には、

 

  • 1つ紋
  • 3つ紋
  • 5つ紋


3種類があります。

 

さっそく以下より「紋」の数も踏まえながら、TPOで着分けるポイントをご紹介します!

留袖をTPOで着分けるポイントとは?

祝いの席に出席する際は、どのような留袖を着るのがふさわしいのでしょうか?

 

ここからは留袖をTPOで着分けるポイントをご紹介します。

 

特に結婚式で出席する際は、留袖の種類や紋の数など、最低限のマナーを守れるようにチェックしておきましょう!

結婚式に留袖を着ていくときは?

結婚式に留袖を着ていくときは、紋の数に注意が必要です。


紋の数は、

 

  • 友人として出席→1つ紋
  • 親戚として出席→3つ紋
  • 親族として出席→5つ紋


がマナーです。

 

例えば未婚女性が友人の結婚式に出席する際は、1つ紋の色留袖の着物を着ると良いでしょう。


そして花嫁より目立つ色似た柄避けるのがマナーです。


また花嫁は白色のドレスを着るため、白も避けた方が無難でしょう。


なお
5つ紋は最も格が高いとされるため、親族の結婚式などで着用する機会が多いです。


それ以外のシーンで留袖を着る際は、
1つ紋3つ紋の色留袖を選びましょう。


1
つ紋か3つ紋の色留袖は、ドレスコードが必要な高級レストランやホテル、お茶会、パーティーなどで着るのがオススメです。

結婚式では親族のどこまでが留袖を着て良い?

次に、結婚式では親族のどこまでが留袖を着て良いのかをご説明します。

 

結婚式で着るのであれば、新郎新婦の母親と祖母、親族までが黒留袖を着られます。

 

新郎新婦の母親として出席する際は、最も格式が高い5つ紋の黒留袖を着るのが一般的です。

 

親族であれば5つ紋、親戚であれば3つ紋の黒留袖や色留袖の着物を選びましょう。

色留袖は既婚女性でも着て良い?

色留袖の着物は既婚女性でも着て良いのかというと、もちろん着ていただけます。

 

ひと昔前までは、既婚女性=黒留袖のイメージがありましたが、近年では既婚女性であっても色留袖を着る人が増えました。

 

したがって、既婚女性が色留袖を礼装として着ていただいて問題ありません。

 

しかし先にも述べたように、新郎新婦の母親が結婚式に出席する際は5つ紋の黒留袖を着るなど、TPOで色や紋の数を着分ける必要があることは覚えておきましょう。

留袖は何歳まで着て良い?

留袖は何歳まで着て良いのかというと、特に歳は関係ありません。

 

ですがTPOや年齢に合わせて色味や柄、デザインなどは着分けると良いでしょう。

 

また留袖の着物は祝いの席で使う機会が多いので、1は持っておくと便利です。

留袖を選ぶときの注意点は?

最後に留袖を選ぶときの注意点をご紹介します。

 

留袖の着物を選ぶときは、比翼仕立て(ひよくじたて)」を選びましょう。

 

比翼仕立てとは、周りから見える部分(襟や袖など)に白い生地を縫い付け、重ね着して見える仕立てのことをいいます。

昔は結婚式に参加する際、長襦袢(ながじゅばん)と留袖の間に白い着物を重ねて着ていました。

 

なぜ重ね着をしたのかというと、「めでたいことを重ねる」などのげん担ぎの意味もになっていたからなのだとか。

 

ですが洋服が当たり前となった現代では、白い着物をわざわざ重ね着するのは大変ですね。

 

そのため、祝いの席では着やすく重厚感のある比翼仕立てを代わりに利用するようになりました。

 

ですので結婚式には比翼仕立ての留袖を選びましょう。

色留袖と訪問着の違いって?

「色留袖と訪問着の着物って何が違うの?」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか?


留袖と訪問着の違いを簡単に説明すると、

 

色留袖 訪問着
模様 袖のみ 全体
紋の数 1つ紋or3つ紋or5つ紋のどれか 1つ紋orなし


といった違いがあります。

 

これらも見分け方として覚えておきましょう!

まとめ

      今回は留袖とはどんな着物なのかや、TPOに合わせた着こなしについてご紹介しました。

       

      調べた結果、

       

      • 留袖には「色留袖」と「黒留袖」がある
      • 留袖には「紋」が入る
      • 紋の数によって「格」が変わる
      • TPOによって「留袖の色」や「紋の数」を使い分ける
      • 結婚式に出席する際は「比翼仕立て」の着物を選ぶ


      などがわかりましたね。


      あなたも今回お伝えしたポイントを踏まえながら、留袖を選んでみてくださいね!

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