和の文化には着物は切り離せません。
しかし、時代の変化とともに日常的なものではなくなっていることから、その時々にあった着物が何なのかが分かりにくいという方も多いです。
今回は茶道のお稽古やお茶会に来ていくべき着物の選び方について解説していきます。
・これから茶道を始めたい
・着物についてもっと知りたい
目次
茶道で着用される着物
茶道といってもお稽古とお茶会など場面が違えば着物の格式も変化します。
さらに茶道での着物選び方を知っておくと、他のシーンでも場にふさわしい着物の選び方を知ることができます。
茶道の場合「染めの着物」を基本的に着用します。
染めの着物は「やわらかいもの・たれもの」と呼ばれる通り、しなやかに身体に沿いその動きが美しいものです。
逆に「織りの着物」はハリがあるため所作が美しく見えづらかったり、袖で道具を倒してしまったりということがあります。
とはいっても、茶席の趣向から織りの着物でも差し支えないと判断できる場合は織りの着物でもいいと思います!
では着物ごとに注意点やポイントなどを解説します。
①色無地
お茶席での着物としてもっとも着用の機会があり「一つ紋付きの色無地」があると格式の高いお茶会から気軽な茶席まで幅広く着用することができます。
着物以外にも帯を、季節の染帯や金糸銀糸を用いた帯や吉祥文様の帯で、雰囲気に合った帯を着用することで様々な装いをすることができます。
一色の色のみで全身を包む色無地ですから、色は顔写りのいいものを選ぶといいですよ!
極端に大柄な地紋は浮き立ってしまうので避けて、地紋のない縮緬地のものも絹そのものの美しさが引き立ちます。
着物の生地で季節感を演出するのも着物を着こなすテクニックです!
②江戸小紋
江戸小紋のうち「三役」と呼ばれる「鮫・行儀・角通し」などの、遠目に無地に見えるような細かなものについては、色無地に準じるものとして着用できると言われています。
その他の江戸小紋では「霰・万筋・菊菱」等も、紋を入れて着用することができます。
生地の見え方によっては色無地のように使用することができるということですね!
小紋についてはこちらの記事でも解説しています。
③訪問着・付け下げ
茶道をしている人の中で着用されている着物で次に多いのが訪問着と付け下げです。
柄付けがたっぷりと華やかな雰囲気の訪問着は、初釜の他、ホテルなどの大きな会場や晴れやかな趣向のお茶席をさらに彩ってくれます!
大寄せの茶会、社内だけの気軽な茶会等では、小紋も着用することができます。
④色留袖・振袖
色留袖や振袖も、お茶席で着用することがあります。
色留袖は、お家元での初釜等かなり格式の高い場面がふさわしく、多くの方には着用の機会は少ないかもしれません。
振袖は、初釜などのおめでたい席や立札のお茶席を華やかに演出したい時に良いです。
袖や帯結びがどうしても場所をとってしまうため、茶席の広さと集まる人数等を考えて、先生などに相談してみるといいかもしれませんね!
⑤小紋
茶道のお稽古の際には先生がよしとしている着物はなんでもOKですが、その中でも定番は「小紋」と「織の名古屋帯」です。
極端にくだけたものや色遣いの強すぎるものを避けるといいです。
その中でも特に使い勝手がいいのは「飛び柄の小紋」です。
様々な帯との帯合わせを楽しむことができます。
様々な組み合わせを楽しみながら、勉強してほしいと思います!
他の着物についてはこちらから詳しくご覧になることができます。
茶道の着物選びで気をつけること
茶道の目的はあくまで、茶道を楽しむことです。
なので「自分の着物はこの場に合っているだろうか?」という、周りの目や格式を過度に気にしすぎると本来の楽しみは得られません。
なので、まずは着物よりも稽古に集中して、茶道を楽しむことが着物選びでもすごく大事です!
その中で着物の勉強を重ねていくことで、季節に合わせた着物や自分に合った着物の見つけ方がわかっていくので、
自分のキャラクターや場の雰囲気と合った着物が一番いいと思います!
徐々に慣れていき最高の着物の選び方を見つけていきましょう!
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