成人式に振袖はなぜ着るの?振袖の起源と歴史を解説

振袖を成人式に着るって今となっては当たり前ですよね。

当たり前になっている成人式に振袖という習慣は一体どこから来たんでしょうか?

今回はそれを解説していきます!

この記事はこんな方におすすめ!
・成人式で振袖を着る方
・振袖を購入しようと思っている方
・着物について知りたい方

振袖の起源・歴史

振袖が誕生したのは江戸時代です。

 

元々は「振り八つ口」の開いた子ども用の小袖でした。

 

「振り八つ口」は体温を逃す役目を持っていて、若い女性や成人前の男子も着用していました。

 

江戸時代前期になると若い女性が着る正装の着物の袖丈が次第に長くなっていきました。

 

袖丈は55cmから95cmに、江戸末期にはさらに122cmくらいになったと言われています。

 

袖丈が長くなった理由は、異性の気を引き、未婚の申し出に応えるため、袖を振る踊り子の華麗な姿が大流行したから、袖を振って厄を祓うという様々な説があります。

未婚の女性が振袖を着るようになった理由

江戸時代中期に正式に子どもや未婚女性の衣装になりました。

 

関所を通る未婚女性は振袖の着用が義務化されていました!

 

袂の長い振袖は生活するのには少し不便で、日常生活には着用されることがなくなり、その他にも踊り子の衣装になったりもしましたが、

 

最終的に「特別な日には振袖を着る」という風習になったという背景があります。

振袖は既婚女性が着てもいい

振袖は「未婚女性の着物」として広く知られていますが、既婚女性が着用してもマナー違反にはなりません。

 

結婚していたら成人式には振袖が着れないのか?という疑問もあると思うのですが、既婚女性が成人式で振袖を着ても大丈夫です。

 

なので、結婚していても成人式に振袖を着ても大丈夫なことから、既婚女性が振袖を着ても問題ありません。

成人式の歴史

成人式の起源は中国の通過儀礼「冠礼」が起源と言われています。

 

冠礼は、成年になる男子に冠をつける成人儀式でした。

 

冠礼は日本に入って元服へと形を変えていきます。

 

日本の成人式の起源は男子は「元服」、女子は「裳着(もぎ)」とされています。

 

「元服」は奈良時代以降に男子の成人を示す儀式として行われました。

 

数え年で12~16歳の男子が氏神の社前で服装や髪型を大人のものに改め、冠を付けてもらう儀式でした。

 

「裳着」は平安時代から安土桃山時代にかけて女子の成人を示す儀式として行われました。

10代前半の女子を対象に着物や化粧、髪型などを大人のものに改め、裳着を済ませることで結婚も許されました。

江戸時代以降は女子の場合も男子同様に元服と称し、18〜20歳位の年齢、もしくは結婚と同時に行なわれるようになりました。

現代の成人式の発祥

現在のスタイルの成人式になったのは、戦後です。

 

終戦の翌年、敗戦によって未来に希望を抱けなくなった若者が多く、新しい時代の幕開けとして成人式が出来上がりました。

 

1948年には「成人の日」が正式に制定されて成人式という風習になりました。

 

これが振袖や成人式の起源です。

 

歴史を知ると着物を見る目が変わりますよね!

 

たくさんの方に着物に興味を持っていただければと思います。

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