タンスの中にしまっていた着物を広げてみるとシミができていた、昔と体型が変わって着られない。
そんなシチュエーションも多いかと思います。
最近では処分や売却以外にも、着物を有効活用する方法があります。
それが『リメイク』です。
今回はリメイク方法や注意点などを解説していきます!
・着れなくなった着物をどうにかしたい
・着物を有効活用したい
目次
着物リメイクのメリット・デメリット
使わなくなってしまった着物や着れなくなった着物をリメイクすることは、着物という形ではなく別のものに生まれ変わらせられることだと思っています。
その1点しか作ることができたり、着物よりも使用頻度が上がるなどの特徴があります。
また、着物でリメイク品を作るメリットとして、生地が丈夫で質の良いものが多いということが挙げられます。
生地の質がいいので、それで作ったリメイク品は良いものが出来上がる可能性が高いです。
逆に、自作するのに手間がかかったり、着物の折ジワは取れないこと、シミや汚れ、匂いのついた部分はそのまま使用することになるなどのデメリットもあります。
こういったメリットやデメリットはありますが、着物を生まれ変わらせることは非常に有意義なことだと思っています!
実際にどんなものが作れるのかを見て、眠った着物の扱い方の参考にしてみてくださいね。
着物のリメイク例紹介
着れなくなった着物や使わなくなった着物は処分や売却以外にも、様々な使い道があります。
どんなものにリメイクできるか、アイデアがあれば生まれ変わらせる方法を知ることができるかもしれません。
着物のリメイク例は次のようになっています。
- カバン・バッグ
- スマホカバー
- ブックカバー
- タンブラー
- 洋服・コート
- ワンピース・ドレス
- 日傘
- アクセサリー・小物
意外とたくさんのものに生まれ変わらせることができますよね。
思い出の着物を日常的に使うものに変化させると、着物も喜びますよ!
カバン・バッグ
着物の柄は美しくて、特徴的なのでカバンやバッグにする方もいます。
さらに汎用性も高くて、生地も丈夫なものがあるので、適しているとも言えます。
エコバッグやクラッチバッグなどの作ることができますよ!
スマホカバー
着物柄のスマホケースは、想像以上におしゃれです。
また、唯一無二感も出るので、スマホケースとしてリメイクして、販売する人も増えてきています。
スマホも毎日使うものなので、タンスに眠っていたものが毎日使えるものになるのは嬉しいですよね。
100円ショップのスマホカバーに着物の端切れを貼るだけで仕立てるなど、自作することも可能ですよ!
ブックカバー
比較的簡単に作ることができるものとしてブックカバーがあります。
文庫本サイズのブックカバーを作りたい場合には、
縦18cm×横74cmの端切れを用意して、折り込んだり、縫ったりすることで作成することができます。
布切れでブックカバーを作る人も多いので、同じ要領でできて、丈夫で自分だけのブックカバーを作ることができるのは良いですよね。
タンブラー
クリアタイプの内側に着物を接着させると、あっという間に着物柄のタンブラーを作成することができます。
タンブラーを持ち歩いている方も多いと思うので、日常的に使用する小物を着物でリメイクさせるのも良いですよね。
洋服・コート
難易度は上がりますが、洋服やコートにリメイクする方も多いです。
アオザイやチャイナドレスなど海外の民族衣装との相性も着物の柄は相性がいいです。
チェスターフィールドコート、コクーンコート、ノーカラーコートなど、冬にも活躍するコートに生まれ変わらせることも可能ですよ!
ワンピース・ドレス
華やかなイメージの強い着物柄でも、意外と落ち着いたワンピースやドレスを作ることができます。
普段使いもできたり、パーティに着て行くようなドレスにもできたり幅広く使うこともできます。
作る難易度は上がりますが、着物の半分の生地の量でも作ることができ、依頼してでも作る人がいたりします。
日傘
紫外線が強くなった世の中で重宝する日傘にリメイクすることもできます。
生地も強く、傷んでいない部分を選んで使うことができるので、作りやすさはあると思います。
また、日傘使用だけでなく、インテリアとしても美しい仕上がりになりますよ!
アクセサリー・小物
リボンやシュシュ、イヤリング、ピアス、コサージュ、ブローチなどのアクセサリーも作ることができます。
使用する生地も少なく、ゴムや留めるものがあるだけでできるものもあるので、手軽に作成するにはいいかもしれないです。
ワンポイントでファッションのアクセントにもなっておしゃれな仕上がりになりますよ。
このように眠っている着物でたくさんの日常的に使うものが作ることができます。
着物リメイクのために準備すること
着物リメイクを自分で行うときには、リメイク品を作る前にいくつかの準備が必要です。
それは、
- 着物を解く
- 生地を洗う
- 生地のコンディションを確認する
です。
自分ではできないという方は。着物のリメイク専門店で、解いてもらったり、洗ったりすることができます。
虫食いやシミがあるとダメージや汚れのあるものが出来上がるので、注意して下さいね!
この準備ができれば、あとは上記のようなものを作る作業に取り掛かることができます。
着物リメイクの注意点
リメイクするときの着物がなんでも良いかというとそうではありません。
いくつかチェックするポイントがあります。
- 古い着物と帯に気を付ける
- シミをチェック
- においをチェック
- サイズをチェック
をしておいた方がいいです。
古い着物と帯に気を付ける
古い着物の場合、ダメージが蓄積されて生地が弱っていることがあります。
お尻の部分は特に弱くなっていることがあるので、気をつけてくださいね。
ほつれがないかや生地が薄くなっていないかを確認しておくといいですよ!
弱くなっていない部分だけで、小物のリメイク品を作成することも可能なので、ダメージ部分は避けて作成しましょう!
シミをチェック
洋服やカバンを作るときには、生地の使用範囲が大きくなるので、シミなどの汚れには注意しておきましょう!
ダメージがある生地同様に、汚れがある場合でも、小物のリメイクはできるので、その場合は汚れ部分を避けて作成しましょう。
においをチェック
見た目は汚れがなくてもカビ臭い場合などがあります。
リメイクを目的に着物を購入するときにも、においには注意して購入する必要があります。
家にある着物をリメイクする場合には、風通しの良い場所で半日〜1日干してみましょう。
それでも匂いが取れない場合は、使用しないことをおすすめします。
サイズをチェック
大物を作成する場合には、サイズを確認しておく必要があります。
ドレスやワンピースなどは丈も大事になってくるので、あらかじめ作るもののサイズも確認しておきましょう!
サイズやにおい、汚れなどを事前に確認しておくと素敵で長持ちするリメイク品が出来上がりますよ!
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