自宅で着物を保管していると「この保管方法でいいのかな?」「でも着ないからこのままでいいか」
と考えている人も多いかもしれません。
そして、結局今までと同じ方法で保管することがほとんどだと思います。
今回はきれいに長持ちさせる着物の収納&保管方法を解説していきます!
・習い事などで着物をよく着る人
・着物の扱いに困っている人
目次
着物の基本的な保管方法
着物の保管方法の流れはこのようになっています。
- しまう前に汚れのチェック
- シワができないようにきれいに畳む
- 桐ダンスなどに保管する
- 定期的に風を通して湿気を逃す
もしもこの流れで困ることがあれば、出張サービスもしておりますので、一守匠堂のホームページをご覧になってくださいね!
1.しまう前に汚れをチェックする
着物を使用した後は、料理のこぼしや子供のよだれなど思いもしない汚れがついている時があります。
それを確認しないまま、しまうと取り返しのつかないことになるのでお気をつけください。
着物用ハンガーなどに吊るして、確認すると分かりやすいですよ!
また、着用後すぐの場合は半日から1日、日陰で干して、汗を飛ばしましょう。
着用後のお手入れに関してはこちらを参考にしてください。
クリーニングもできますので、もし汚れが見つかった場合はすぐにご連絡ください。
2.シワができないようにきれいに畳む
着物を収納するときには、正しくきれいに、そして、たとう紙で包むことが大切です。
きれいに畳んでおくと、次回使用するときにメンテナンスをする手間が省けたり、長持ちにもつながります。
たたみ方は「本たたみ」という方法で行うといいです。
(たたみ方に関しては記事を作成中です)
たとう紙を使うことにも理由があります。
たとう紙は通気性がよく、着物の湿気を吸ってくれる優れた役割をします。
着物を買ったときについてくる包み紙ではなく、しっかりとしたたとう紙を使用してくださいね。
滑りもいいので、着物と着物の間に敷いておくと取り出しやすいですよ!
3.桐ダンスなどに保管する
たたむことができれば、収納しましょう!
桐ダンスなどの防虫、除湿効果があるものがベストです。
もしもプラスチックケースなどを使用する場合は、たとう紙や除菌シートを使用するなどして、湿気から守りましょう!
そして、畳んだ着物をタンスに入れるときの注意点として、余裕を持って入れることを心がけます。
引き出しの上から2~3cmは開けて入れるようにすると通気性が上がります。
4.定期的に風を通して湿気を逃す
しまったらしまい込んだままにするのではなく、定期的に換気を行うことをおすすめします。
着物を長持ちさせるためには、湿気が大敵です。
特に頻繁に着物を着ることがない人は、換気作業が大切になります。
頻繁に着物を着ない方は、空気の乾燥した春や秋に虫干しをするのがいいです。
2~3時間干して、またきれいに畳んで収納しておきましょう!
虫干しの時期の見極め方が難しい方は、扇風機を使って干すといいですよ。
扇風機を使うと10%前後湿度を下げることができますよ!
浴衣の保管方法も基本的には着物と同じです
浴衣も基本的には着物と同じです。
浴衣は夏に着ることが多いと思うので、収納場所なども工夫しておくと取り出しやすいですね。
また、多く汗をかいていない場合は、着ることが多いシーズン時は毎回洗濯する必要はないです。
水を霧吹きでかけて、乾いたタオルを押し当てて、風通しの良い場所に干しておくといいですよ!
着物をきれいに保管するためのテクニック
定期的な虫干しなどきれいに着物を保管する方法がいくつかあるので、紹介しておきますね。
- 防虫剤の使用
- 収納場所や枚数
に気をつけるとさらにきれいに保存することができます。
防虫剤をタンスに入れているご家庭はたくさんあると思いますが、複数の防虫剤を併用することはおすすめしません。
複数の防虫剤を使用すると、液化して、変色してしまう可能性もあるので、お気をつけください。
また、防虫剤は直接着物に触れないようにしましょう!
直接触れてしまうと色褪せや変色の恐れがあるので注意してください。
置く場所としては、引き出しの四隅の上部がおすすめです。
引き出しの底に白木綿を一枚敷いて、着物が互い違いになるように入れます。
引き出しの下の方に湿気が溜まりやすくなるので、上部にお気に入りの着物や高価な着物を保管するようにしましょう!
また、5枚以上を重ねて収納すると型崩れの恐れがあるので、ゆとりを持って収納してあげるのがおすすめです。
間違った着物の収納&保管方法【注意点】
繰り返しになる部分もありますが、間違った着物の収納&保管方法は以下のものです。
- たくさんの防虫剤を入れてしまう
- 同じ状態で保管してしまう
- 長時間干し続けてしまう
- ウールの着物と絹の着物を一緒にしてしまう
着物の保管で良かれと思ってやってしまうことですが、気をつけてほしいこともあります。
防虫剤は先ほども記載した通り、1種類を四隅の上部に入れることをおすすめします。
ぎゅうぎゅうに着物を詰め込んでいない状態であればそれぐらいで問題ありません。
買った状態やしまったままの状態でずっと保管してしまうこともあるのですが、定期的にたんすから出して、干して、正しく畳んでくださいね。
また、虫干しも長時間行うと、日陰でも紫外線の影響が出ることがあります。
蛍光灯などにも要注意です!
そして、絹とウールの着物を一緒にしておかない方がいいです。
虫はウールを好んで食べます。なので、ウールと絹の着物を一緒にしておくと、両方の着物がダメになる可能性が高いので、保管場所も気をつけておきましょう!
以上が、着物や浴衣をできる限り長持ちさせる方法です。
浴衣の部分は少ないですが、基本的には着物と一緒ですので、ぜひお試しください。
もし、家での保管がわからない場合は、お気軽にお問い合わせくださいね。
家での取り扱いが分からない着物の相談を受けています
実家の桐ダンスに親や自分が若い頃に着たことがある着物が眠っていて、取り扱い方がわからない場合は、お気軽にご連絡ください。
もしも自分でお手入れして、保管するのが不安な場合は、メンテナンスやクリーニングなども業者にお任せください。
着物という普段は着ない人も多いものなので、より大切に専門家に任せる場合がほとんどです。
一守匠堂でもたくさんのサービスを展開させていただいてます。
クリーニングやメンテナンス以外にも、
- 着物でお出かけイベント
- 着物供養・買取
- 出張サービス
などを展開しています。
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