着物をクリーニングする時に一般的に「丸洗い」と「洗い張り」の2つの方法があります。
もしも着物をクリーニングに出す際には、この2つを知っておくと業者との話もスムーズに進めることができます。
今回は、着物の2つの洗い方とクリーニング業者の選び方についてご紹介します!
・家に眠っている着物をどうにかしたい
・着物クリーニング業者の選び方が分からない
目次
着物の「丸洗い」とは?プロセスと価格相場
着物の丸洗いとは、文字通り着物を丸ごと洗うクリーニング方法です。
最近の「着物をクリーニングに出す」という表現はほとんどが丸洗いを指すことが多いです。
洋服のクリーニングでいう「ドライクリーニング」の技術も使用しているので、全体を満遍なく綺麗にしてくれます。
揮発溶剤を使うので、衿や袖口などの皮脂や化粧品などの油性の汚れに有効的です!
ただし、丸洗いだけでは、水溶性の汚れは落ちにくいので、汗抜きをしたい場合は汗抜きクリーニングも併せて行う必要があります。
丸洗いは着物を着る頻度にもよりますが、うっすら汚れが気になり出したら行うと良いです。
また、振袖などほとんど着ることがないものであれば、着用後に丸洗いをして保存しておくといいですよ。
丸洗いのプロセスと価格相場
着物の丸洗いのプロセスは以下の通りです。
- 生地の状態、着物のチェック
- 手洗いで衿、袖口、裾廻りなど汚れがつきやすい場所を洗浄
- 和装専用の洗い機にかける(目に見えない汚れを落とす)
- 半日〜1日かけて陰干しにして自然乾燥
- 洗浄後の点検
- 着物をプレス加工
- 最終確認
クリーニング日数が少なくて済むというのと、クリーニング費用が安いというのが特徴です。
また、丸洗いの費用相場は以下の通りです。
・留袖:8,000~13,000円
・訪問着:6,000~8,000円
シミや汗など特別な汚れがある場合には、丸洗いだけでは落ちませんので、気をつけてくださいね。
別のページで「丸洗い」の詳しい工程や注意点もまとめているので、ご覧になってみてください。
着物の「洗い張り」とは?プロセスと価格相場
着物の「洗い張り」とは、着物をほどいて反物の状態にして、洗うクリーニング方法です。
水溶性油性の両方の汚れに優れた洗い方で、新品のような光沢や張りを取り戻すことができるのが特徴です!
また、ほどいた状態で洗うことができるので、隅々の汚れも落とすことができます。
仕立て直しやサイズ変更ができるのも特徴です!
洗い張りのタイミングとしては、頻繁に着物を着ることによってくたびれてきた時やサイズの変更や誰かに譲る前などに行うのが一般的です。
洗い張りのプロセスと価格相場
着物の洗い張りは以下の通りです。
- 着物の縫い込みをほどく
- 端縫いを反物状態に戻す
- 専門の職人が水洗いをする
- 蒸気を当てて柔らかくしてシワを伸ばし、反物幅を均等にする(湯のし加工)
- 糊を引いて生地に張りと光沢を出す
- 反物状態に、仮縫いする
「洗い張り」はほどいたり、洗ったり、張ったりと工程が多いので、クリーニング作業にも時間がかかります。
最短でも1ヶ月、長いと2ヶ月かかることもあります。
また、作業工程が多く専門的な職人さんの技術も必要なので、費用も比較的高くなります。
留袖:16,000~24,000円
訪問着:10,000~13,000円
留袖:50,000~75,000円
訪問着:35,000~50,000円
着物クリーニング業者の選び方
どのようなクリーニング業者であれば、安心して作業を任せることができるのかをポイントごとにまとめました。
実店舗に行くと色んな知識が得られると思いますので、もしお近くに着物クリーニングの店舗がある場合は、ぜひ実際に足を運んでみてください。
今回はインターネットを利用して、クリーニングを依頼するときに気をつけるべき点です。
・複数依頼の場合の値段設定が分かりやすい
・専門的な技術があるかどうか
・送料や支払い方法が分かりやすい
・オプションの説明と金額が分かりやすい
まとめ
「丸洗い」や「洗い張り」など着物のクリーニングには様々な方法があります。
クリーニングの業者でどこがいいサービスを提供してくれるのかも分かりにくい場合もあるので、その場合の細かな基準を記載しました。
それでもどうしても見つからない場合は、「一守匠堂」のクリーニングをお試しください!
他にも、
- 着物イベント
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なども行っていますので、ぜひご覧になってみてくださいね!