あなたは時代の流れに合わせ、着物も伝統的なデザインから現代的なものへと徐々に移り変わってきたのをご存知でしたか?
そもそも現代の形に近い着物を着るようになったのは江戸時代からなんだとか。
あなたも時代劇で1度は目にしたことがあるかもしれませんね。
そこで今回は伝統的なものと現代的なもので、着物のデザインや柄はどう変化していったのかをザッと紹介していきます!
ぜひ参考にしてみてください!
・さまざまなデザインの着物を着るのが好きな方
・着物を欲しいと思っている方
目次
伝統的→現代的なデザインへ
日本の伝統衣装といえば、やはり「着物」ですよね!
ですがそんな着物も時代の変化に合わせて形はもちろん、デザインや柄も大きく変化してきました。
ちなみに昔は似たような形であっても柄や色、織の違いによって格式などが決まってたため、着れる着物の制限や決まりなどもいろいろあったのだとか。
逆に現代は色や柄、帯の結び方などを始め、デザインの好みや着やすさで選ぶ人が増えましたよね。
さっそくそんな伝統的・現代的な着物の柄やデザインの違いや魅力についてもお伝えしていきます。
着物の種類に関してはこちらの記事をご覧ください。
伝統的な着物のデザイン
伝統的な着物のデザインの特徴は以下のとおりです。
・飛鳥時代~
遣唐使や遣隋使などの影響で唐と隋よりの海外風デザインが多かった。
・平安時代~
唐と日本ならではのデザインをアレンジしたものが貴族の間で流行っていた。
・江戸時代~
歌舞伎役者由来の柄も取り入れ、この時代に”ひらがな”も誕生したため和柄自体のデザインが大きく発展していた。
・明治時代~
歴史的なデザインを残しつつも、和柄や自然モチーフにしたものが主流となっていた。
今や「和柄」といえば着物の定番ですが、長い歳月をかけて徐々に形やデザインも変化していきました。
とくに江戸時代は、町人を中心に縞模様(しまもよう)が人気だったんだとか。
なぜかというと、縦の縞模様は女性の体のラインを美しくスレンダーに見せるのに効果的だったからだそう。
今の現代女性と考えることが似ていて面白いですよね!(笑)
現代的な着物のデザイン
現代的な着物のデザインの特徴は以下のとおりです。
・レースやパール、ビジューなど細部にこだわったデザイン。
・くすみカラーやパステルカラーなど、流行色をベースにつくられた移り変わりの早いデザイン。
・レトロモダンをイメージしたアンティーク風デザイン。
・自然モチーフと和柄・古典柄のMIXデザイン。
・リボンやパール、フルーツ柄など現代モチーフを起用したデザイン。
現代では流行やトレンドを押さえたデザインを着る女性が多くなっており、特に10~30代は帯とのバランスを考えて色味重視で選ぶ人も増えています。
さらにバッグやベレー帽、レースの靴下やブーツなど、「洋風」を取り入れた着こなしをされる方も増えてきてるんだとか。
また近年では「レトロモダン」をイメージした「大正ロマン」風のデザインや袴なども人気があります。
伝統的な着物の柄
伝統的な着物の柄の特徴は以下のとおりです。
・矢がすり/矢羽根(やばね)
…矢の上部につける羽を意匠化したデザイン。
意味:「的を射る」の意味から縁起が良いとされた
・亀甲(きっこう)
…正六角形を上下左右に繋ぎ合わせた柄。
意味:長寿吉祥
・七宝繋ぎ(しっぽうつなぎ)
…複数の円の円周を1/4ずつ重ね、上下左右に連続させた柄。
意味:夫婦円満、子孫繁栄
・千鳥門(ちどりもん)
…群れになり飛んでいく千鳥を文様化した柄。波千鳥とも呼ぶ。
意味:家内安全、夫婦円満
・工事繋ぎ(こうじつなぎ)
…組み合わさった「工」の文字を繰り返して描かれる柄。
意味:長寿、家の繁栄
どの柄も縁起が良いとされ、その模様にはさまざまな願いや想いが込めれられていました。
昔は結婚式や葬式などの行事に合わせて着る着物のデザインを使い分けていたので、柄も同様に選んでいたのかもしれませんね!
柄に込められた意味を意識しながら着物を選んでみると面白いかもしれません。
現代的な着物の柄
現代的な着物の柄の特徴は以下のとおりです。
・ アンティーク/レトロ調(黒猫、椿など)
・レース柄(レース生地をベースにつくられた着物)
・小花柄
・大判柄(椿、薔薇など)
・古典柄(梅、牡丹、扇、手まりなど)
アンティーク/レトロ調の着物とは、主に明治・大正・昭和初期の人たちが着用してたデザインをいいます。
レース柄はこれといった目立つ柄ではないですが、優しい雰囲気と女性らしいオシャレな着こなしができるので近年人気傾向にあります。
小花柄も優しい雰囲気を演出できるので、和服をあまり着たことがない方にもオススメ!
逆に成人式や結婚式などでは大判柄でパッと目立つ華やかなデザインが人気なんだとか。
古典柄は現代的な着物の柄とMIXで用いられることも多いです。
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