【緩む人必見】着物の腰紐の役割と種類について解説!結び方のコツも紹介

着物を着用する際に、腰紐が緩んで着崩れを起こしてしまう人も多いのではないでしょうか。

 

腰紐が緩んでしまう原因は結ぶ位置や素材に関係があることをご存じですか?

 

今回は、着物の要ともいうべき腰紐の役割と種類について解説します。

 

本記事を読めば、腰紐の役割や種類だけでなく緩みにくくするコツも知ることができます。

 

腰紐がもつ役割や重要性を知ることで着崩れ知らずの着物姿への道を切り拓きましょう!

この記事はこんな方におすすめ
  • 着物の裏地の選び方について知りたい方
  • 着物を着てでかけたい方
  • 着物に興味がある方

着物の腰紐とは?

まずは着物の腰紐とは何かを解説します。

 

腰紐とは、読んで字のごとく腰で結ぶ紐のことですが、一般的に幅3〜5cm、長さが150〜200cmある紐のことです

 

「紐」と言っても、着物を着用する際にはなくてはならないとても重要なアイテムです。

 

それでは、腰紐のもつ役割をみていきましょう。

 

 役割とは?

着物における腰紐の役割で1番重要なことは「着崩れを防ぐ」ことです。

 

身長に合わせて着物の裾を調整し、長襦袢を意識しながら腰の位置で結ぶことで着物をしっかりと体に固定することができます。

 

そうすることで、着物の形を支えることができ、気崩れを防ぐことができます。

 

また、丈を調整した際に余った着物の部分は、腰紐を結ぶことでお端折り(おはしょり)となります。

 

 

腰紐がないとどうなる?

では、腰紐がないと着物は着れないのでしょうか?

 

実は、なくても着れる着付け方法も存在します。

 

しかし、気崩れを防ぐという最大の役割のある腰紐がないと、時間が経つにつれて足元が乱れる原因になります

 

また、体に合わせてぎゅっと締めることで、猫背などが解消し姿勢がよくなることもありますので、腰紐は着物を着る際には重要なアイテムとなります。

 

せっかく着物を着用したのに、時間が経つに連れて形が悪くなったり、姿勢が悪くなり立ち姿が美しくなくなるのは悲しいですよね。

 

何本必要?

次に、「着付けに腰紐は何本必要なのか」について解説していきます。

 

体の大きさなどにより個人差はありますが、一般的に着物を着付ける際には、最低3本以上は必要です。

 

また、夏祭りや花火大会などに着る「浴衣」を着付ける際には、最低2本以上は必要です。

 

腰紐以外にも着付けの際には補正や仮結びなどに使用することもありますので、余裕をもって5〜6本あると安心ですよ。

腰紐の種類について

これまで、着物における腰紐の役割を解説しましたが、次は腰紐の種類について素材ごとに解説します。

 

モスリン・ウール

腰紐の中で、機能面・価格面で1番オススメなのは、モスリン・ウール素材の腰紐です。

 

素材自体がやわらかく結びやすい為、しっかりと締めることができ、長時間経っても緩みにくいです。

 

さらに、シワになりにくい素材なので、家庭でのお手入れも簡単にできます。

 

また、価格面でも手に取りやすい価格帯であることから、着物初心者の方には特にオススメできる素材といえます。

 

ただ、虫に食われやすいので保管の際は注意が必要です。

 

 

ポリエステル

ポリエステルの腰紐はとにかく丈夫であり、モスリン・ウールと並んでお手頃な価格帯で揃えられます。

 

さらに色や柄など種類が豊富であり、家庭で洗濯をしてもシワになりにくく、お手入れも簡単であることからポリエステル素材の腰紐は多く使用されています。

 

しかし、ツルツルとした肌ざわりが特徴の素材のため、「滑りやすい」「緩みやすい」といったデメリットもあります。

 

綿・麻

ふんわりと柔らかな肌ざわりの綿となめらかな肌ざわりの麻で出来た腰紐は、「結びやすさ」「ほどけにくさ」という点においてとても優れている天然素材の腰紐です。

 

綿は、染めやすいという特徴があることから、色や柄など種類がたくさんあります。

 

麻は、吸湿性・速乾性が高いため、夏の暑い日などの腰紐として最適です。

 

ただ、綿・麻ともにシワがつきやすい性質がありますので、ご家庭でのお手入れの際には注意が必要です。

 

正絹(しょうけん)

軽くてしなやかなシルクは、「締めやすく」「緩みにくい」というメリットがあります。

 

また、独特の光沢と上品な肌ざわりで着物を傷つけにくいので、着物との相性もとても良いといえます。

 

しかし、絹は比較的高価かつ家庭での洗濯には向かないということと、水分や摩擦に弱いので保管には十分に注意が必要です。

 

ゴムベルト

自分で着物を着る際に活躍するのが、伸縮性の高いゴムベルトです。

 

紐を結ぶ必要がなく、金具やマジックテープで簡単に止められるので、着付けに慣れていない方や腰紐の結び方が難しい方にはオススメの代替品です。

 

ただ、体に合わせてギュッと締めるので金具が体に食い込んで痛みが出たり、使用するうちに劣化によりゴムが伸びたりというデメリットもあるので、購入の際は自分に合った腰紐を選びましょう。

 

ちなみに、1度は耳にしたことがあるという方も多い「コーリンベルト」はコーリン株式会社のベルトにのみ使用される名称です。

 

腰紐を緩ませないコツ2選

最後に、着物を気崩れさせない、腰紐が緩まないコツを2つご紹介します。

 

着付けの際にはぜひ参考にしてみてくださいね。

結ぶ位置と締める力

まず大事なのは、結ぶ位置です。

 

高い位置で結ぶと帯の位置も高めになりおしりが強調されてしまいますし、低すぎるとウエストの細い部分の方へズレてきてしまい、形が崩れてしまう原因にもなります。

 

また、気崩れしたくないからと言って力強く締めてしまうと場所によっては内臓が圧迫されて苦しくなってしまいます。

 

そのため、ウエストのくびれている辺りで胴の細さに合わせてほどよく強く締めるということが、ズレによる緩みや苦しさを引き起こさせない結び方のコツです。

紐の細さ

紐の細さにも注意しましょう。

 

最初にお伝えした通り一般的な腰紐は3~5cmですが、細すぎると体と触れ合う面積が小さくなり、そこにかかる力も大きくなるので痛みがでやすい可能性があります。

 

細い方がキュっと締めやすく扱いやすいと思われがちですが、適度な太さを保つことが緩みにくさにつながります。

まとめ

いかがでしたか?

 

今回は腰紐の役割と種類について解説しました。

 

一口に「腰紐」といっても重要な役割があったり、素材によるメリット・デメリットがあったりすることがわかりましたね。

 

本記事がより快適な着物ライフの参考になっていれば幸いです。

 

 

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